株主の皆さまには格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、2024年4月1日から2024年9月30日までに至る当社グループの営業の概況をご報告申し上げます。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、円安によるインバウンド需要の回復、雇用や所得環境の改善等により、個人消費及び企業の設備投資の増加基調が持続し、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、円安が続く為替状況、資源価格の高騰、物価高や賃金上昇の影響、建設業・運送業における2024年問題もあり、先行きは不透明な状況が続いております。
国内の住宅市場においては、当中間連結会計期間の新設住宅着工戸数は、前年同期比0.8%減の412千戸となりました。また、利用関係別戸数において当社のコアとなる分譲住宅では同2.7%減(113千戸)で、その内、分譲マンション市場は同11.6%増(52千戸)となりましたが、関東での大型物件の内装工事遅れ等が影響し、売上は前年比マイナスとなりました。
このような状況の中、営業面では新規顧客、既存顧客への訪問頻度を高め、顧客ニーズを的確に掴み、受注獲得に努めてまいります。本社工場においては、創業60周年を迎える来年度に向けた、本社工場の全面リニューアル工事の中で、特に生産性20%UPの為の新設ラインを導入する一方、社員の福利厚生施設も新設し、生産性はもとより、作業環境改善も行い、安心・安全な工場を目指しております。
一方、中国においては、過去の不動産開発業者に対する総量規制は全面撤廃され、また、都市部での購入制限も大幅緩和、住宅ローン金利や頭金比率の引き下げ、都市部の住宅購入者への都市戸籍の付与等の政策が進められ、地域によっては、回復の兆しも見受けられるようになりました。
特に、台湾で建設業等を展開する潤泰グループの潤泰精密材料股分有限公司との業務提携による、台湾の住宅市場での当社製品の内装住宅部品(インテリアドア、造作材、収納ユニット、流し台)および外装防火ドア(木質、鋼質)の受注も順調に進んでおります。また、新しく商業施設向け製品(チェーン店化されているコンビニエンスストアを含む店舗のカウンター、ガスレンジ、流し台及び展示棚)の販売会社である日門(昆山)建材科技有限公司を設立し、営業を開始いたしました。
以上の結果、当社グループにおける当中間連結会計期間の売上高は、104億63百万円(前年同期比9.7%減)、営業利益は、2億53百万円(同65.8%減)、経常利益は、4億29百万円(同56.9%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は、2億55百万円(同60.0%減)となりました。
今後とも当社グループ一丸となって企業価値の向上に努めてまいりますので、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長
髙橋栄二